剧情介绍
旗本左近は正室お縫の方が病気を幸に、側室お由良と毎日の乱行。お由良は正室になろうとお縫の方を毒殺した。お縫の方の愛猫三毛は、これ以来お由良につきまとって離れない。彼女が猫に投げた湯呑み茶碗は、誤って隣屋敷で仕事中の植木屋市造に当り、猫は姿を消した。市造にはお絹とおかよの二人娘がある。お絹には篤篭屋で猫真似の名人留と熊の二人がしつこくつきまとうが、彼女は髪結い文吉と恋仲だ。然し彼の母お里が頑固で結婚できない。浮気な左近は「秋色競艶大会」に出たお絹を見そめて奉公に出せという。或る夜文吉とお加代が仲よく歩いているのを見たお絹は、悲んで屋敷へ上る決心をする。其頃お由良の先夫源十郎は、一子お光の手をひいて江戸へ来たが、お由良は振向こうともしない。生活に困った源十郎は、辻斬に出て通り合わせた市造を襲ったが、誤って材木の下敷となって死ぬ。市造は残されたお光を取引って養う。お絹が屋敷へ上る直前、お加代と文吉の事は誤解だと知って奉公を拒んだ。所が迎えの駕篭にはお絹が乗っていた。これはお縫の方の愛猫をお光が拾って育てていたのが、お絹の身代りになったのだ。このお絹は左近の云う事を聞かず、蔵へ押込められた。長屋の者はお光を連れてお由良を訪れた。其時、怪猫は姿を現しお由良に向ったが必死になって母をかばうお光の姿にうたれ、傷をうけて井戸へ投身する。お由良は善に帰ってお光と巡礼の旅に立ち、お絹と文吉ばかりか、市造とお里までが結ばれる事になった。
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