せせらぎの淡い虹

料理人を目指すコウは東京で一人暮らしをしている。幼少から自分と周りとが違うことを理解し、それがゲイだと知ったのはもっと成長してからだった。ある日、父の訃報の報せを受けた彼は久しぶりに実家に戻ることになる。
　　叔父?泰三が、兄の忘れ形見で年頃のコウに早期結婚を勧める。コウはその現実から逃れるようにその場を離れる。やって来たのは、幼少時の彼にとって秘密の場所である人気のない竹林。そこである青年に優しく口づけされたことがあった。そこへ高校の恩師で想い人?英治が現れ驚くコウ。久しぶりの再会に胸が躍った。少しの言葉を交わし、英治は落ち着いたら釣りへ行こうと誘いの言葉を残して去った。
　　そして約束の日、早朝から弁当を作り、はじめての釣りを英治に指導されながら満喫した。それを離れた場所で見つめる、コウの同級生?保。コウに想いを寄せる彼は二人に嫉妬する。保を追いかけてきた部下?勝俣に、八つ当たりとばかりに強引に迫り、乱暴に彼を犯した。
　　うたた寝の夢の中で英治と熱い行為に耽るコウ。だが、目を開けると忍び込んだ保がコウにフェラしていた…。